Arduino 開発環境のはじめの一歩

Arduinoで動くプログラミング言語は、C++をベースとした「Arduino 言語」というものです。

専用のIDEがあり、「Arduino IDE」と呼ばれます。

今回は、そのセットアップと、ごくごく簡単な、Arduino Uno のボードにあるLEDを光らせてみます。

(GPIOにLEDや抵抗を接続せずとも、ボードにLEDがついていいるので、お試しがすごくやりやすいのもすごくうれしい点です)

 

 

  1. Arduino IDE のインストール(Linux系)

    嬉しいことに、いろいろなOS向けの開発環境が用意されています。

    今回は、Windowsでも、MacOSでもなく、Linux(Mint Linux)で環境を構築します。
    まずは、本家サイトにて、「Arduino  IDE」をダウンロードします。
    WindowsLinuxMac OS X 向けのリンクがあります。
    私の環境では、「Linux 64 bits」となります。
    リンク先にて金銭を要求されているような画面になりますが「JUST DOWNLOAD」リンクで無料ダウンロードできます。
    お金を払ってもいい、という方は、お好みの金額をどうぞ(未確認)

    www.arduino.cc

    バージョン1.8.19では123MBでした。

  2. ダウンロードファイルの解凍
    ダウンロードできたら適当なフォルダ(自分はユーザーフォルダ内のドキュメント)に解凍します。
    解凍できたら「install.sh」を(端末で)実行します。
    すると、メニューの「プログラミング」の下に「Arduino IDE」が増えています。
    起動!!!!
  3. Arduino  IDE の動作確認
    起動すると「sketch_***」なるタブが開かれます。
    Arduino  IDE では、プログラムを「letch」と呼ぶようです。
    購入したArduino Uno をUSBに接続します。
    そして、「Arduino IDE」の「ツール」メニューから、「シリアルボード」で、何か(環境によって変わると思います)を選択しましょう。
    「ボード」で「Arduino Uno」が選択されているのも確認しましょう。

    たくさんサンプルプログラムが用意されていますので、ボードだけで確認できるものを動かしましょう。
    「ファイル」メニューで「スケッチ例」から「01.Nasics」→「Blink」を選びましょう。
    ソースコード(大半がコメント)を見ると何となくわかるかと思いますが、
    ・「setup」メソッドで初期設定:ビルトインのLEDを出力とする
    ・「loop」メソッドで繰り返し実行される処理:1000ミリ秒ごとにビルトインのLEDをON(high)、OFF(low)を実行、繰り返す
    ようなプログラムです。

    では、実行しましょう。
    Arduino  IDE の左上の「✓」アイコンをクリックします。「検証」です。これでコンパイルが実行されます。

    次に、そのとなり、「→」アイコンをクリックします。「マイコンボードに書き込む」です。クリックすると、何か選択しろ、のようなダイアログが出るのでOK。これでプログラムが…あれ?動きません
  4. エラーの確認
    画面下部にエラーメッセージが出ています。
    「Permmission denied」
    どうやら、Arduino Uno に書き込むことができないようです。

  5. バイスへの書き込み権限の設定
    以下のコマンドをターミナルで実行します。
    $ sudo chmod o+r /dev/ttyACM0
    $ sudo chmod o+w /dev/ttyACM0
    ※「/dev/ttyACM0」は、表示されたエラーメッセージを参照してください。

  6. 今度こそ、実行
    上記コマンドで権限を設定したら、「→」を再度クリックします。
    きっと何事もなく、「Arduino Uno」のLEDが、1秒ごとに光る、消えるを繰り返します。


ということで、いわゆる「Hello World」的な、「Lチカ」ができたかと思います。

自分で書かずとも、サンプルがあるので感動も少ないですが、内容を少しいじることで、点滅間隔を変更できたりします。