日本語入力を

Raspberry Pi の初期設定で、メニューなどは日本語化されていると思いますが、そもそも日本語の入力ができません。 今回は、Raspberry Pi OS で日本語入力を可能にする方法です。

1.LXTerminalからコマンドでインストール

「LXTerminal」を起動し、以下のコマンドを入力、Enterで実行します。

sudo apt-get install ibus-mozc

何やら聞かれたら「y」でEnter。 何やらダウンロード、インストールが実行されます。 ネットワーク速度にもよりますが、静かに待ちましょう。 WS000044.JPG 何事もなく終わりました。

WS000045.JPG

2.Raspberry Piを再起動

再起動しないとインストールした「mozk」は有効になりません。 自分で再起動しましょう(促されない)

 

3.入力モードを切り替え

画面右上から「mozk」を選択。 WS000048.JPG 日本語(ローマ字入力)と英語入力を、Windowsなんかと同様、キーボード左上の「半角/全角」キーで切り替えられます。

使った感じ、日本語漢字辞書はちょっと弱い気がします。

ですが、無料で使えるので文句は言えません。

辞書は育てましょう。

開発環境のインストール(Visual Studio CodeのRaspberry Pi へのインストール)

Pythonという言語を使用して、今後プログラムを組んでいく予定です。その前に、プログラムを書くエディタをインストールしようと思います。誰もが知る、Microsoft が「無料で」提供している、「Visual Studoi Code」をインストールします。 非常に軽量、高機能な開発環境です。Pythonだけでなく、ほかの言語にも対応、拡張機能を追加インストールすれば未対応なものにも追加対応できる、何より無料のエディタ。

インストールしておいて、決して無駄ではないと思いますので、その手順を。

 

1. ダウンロード

以下リンク先からダウンロードします。

リンクを開き、「ARMv7l」の下の「deb」リンクをクリックすると、ダウンロードが始まります。

Vislal Studio Code のダウンロード

WS000034.JPG

2.ダウンロードした「.dev」を右クリック、インストール

ダウンロードしたファイル(.dev。ダウンロードフォルダに保存されています)を右クリック、インストールします。 「pi」ユーザーのパスワードも求められますので入力。 しばらく待ちます。 WS000035.JPG WS000036.JPG WS000037.JPG

3.起動してみる

画面右上のベリーマークの「プログラミング」の下に「Visual Studio Code」がいるので起動します。 WS000038.JPG

4.日本語化

メニューなどが英語表記ですので日本語化する方法です。 お好みでどうぞ。 「View」メニューから「Extensions」を選択する。 WS000039.JPG 拡張機能の検索ができるので、「Japanese」で検索。 「Japanese Language Pack for ~」を選択して「Install」をクリック。 WS000040.JPG 再起動(Restart)が促されるので、再起動。 WS000041.JPG 再起動すると日本語化されています。 WS000042.JPG 環境が整ってきました。

Raspberry Piへのリモートデスクトップ接続(HDMIケーブルレス化)

せっかくWindowsPCからリモートデスクトップ接続できるようになったRaspberry Pi ですが、HDMIケーブルを抜いた状態で起動したRaspberry Pi に接続するとエラーとなります。

WS000017.JPG

どうやら、VNCでのリモートデスクトップ接続は、 「(ディスプレイをつないだ状態の)Raspberry Pi を遠隔操作できる」 ということのようです。 ディスプレイを接続しないと、表示するディスプレイの解像度などが決められず、 「ディスプレイが表示できない」 エラーとなるようです。

これを対応する手段もありますので、今回はその手順です。

 

1.ディスプレイをつないでRaspberry Pi を起動する

残念ながら、設定を行うにはディスプレイをつないでいなければなりません。 ディスプレイをつないだだけで、リモートからの操作はできます。

 

2.設定する

ディスプレイをつないでいなくても、「つないでるよ、リモート接続で使うよ」という設定をします。 「LETerminal」にて、以下コマンドで設定画面を開きます。 何やら、文字だけの画面となります。

sudo raspi-config

WS000018.JPG 以下の順で進めます。

・2 Display Options WS000021.JPG

・D1 Resolution WS000022.JPG

リモートデスクトップで使用しているモニタの解像度に合わせたものを選んで「Enter」 WS000023.JPG

・「<了解>」で「Enter」 WS000024.JPG

・カーソルキー(右)で「Finish」を選択、「Enter」 WS000025.JPG

・再起動するか聞かれるので「<はい>」 WS000026.JPG

再起動後、HDMIケーブルを抜いた状態でも、「VNC Viewer」で接続できます。 もしかすると、HDMIケーブルを接続した状態より画面が小さくなっているかもしれません。 その場合の設定は以下で。

 

3.解像度の再設定

「Screen Configuration」を起動

WS000027.JPG

表示されている「HDMI-1」を右クリック、解像度を選ぶ

WS000028.JPG

チェックボックスをクリック、解像度が変わる

WS000029.JPG

よさそうなら「OK」をクリック

WS000030.JPG

解像度が変わる

WS000031.JPG

なんか、WindowsPCと比べて解像度の選択肢が少ない気もしますが、そこまで求めてはいけません。

これでHDMIケーブルは非常時に接続するくらいの出番しかなくなると思います。

Raspberry Piへのリモートデスクトップ接続

メインはWindows10PCで作業して、Raspberry Piはサブでって使い方をしようとしているかたもいると思います。

自分はまさにそれで、メインPCはWindows10を使用(ディスプレイは3枚です)、ブラウザで調べものとかして、

Raspberry Piリモートデスクトップで使用しています。

 

ということで、Raspberry Pi をネットワークでつないでリモートデスクトップで操作する手順を紹介します。

なお、ネットワークは優先LAN(イーサネット)を使用しています。Wifiは速度が…(Wifiルータの性能が追い付いていないんでしょうけど)

 

1.Raspberry Pi の設定

Raspberry Pi の設定」を開き、「VNC」を有効に。再起動するのみです。

 

WS000016.JPG

 

2.WindowsでのVNC接続

何かと軽量な「VNC Viewer」をインストールします。

下記リンクからダウンロードしてインストールします。

こんな便利なものがフリー。素晴らしい。

 

VNC Viewer

 

3.VNC ViewerからRaspberry Pi へ接続する

VNC Viewerを起動し、Raspberry PiIPアドレスがわかっている場合はそのIPアドレス、よくわからん場合は「raspberrypi」を「Enter a ~」に入力します。

するとユーザー名とパスワードを聞かれますので、

ユーザー名:「pi」

パスワード:(初回起動時に設定したパスワード)

を入力、接続します。

この際、Raspberry Pi は事前に起動した状態にする必要があります。

 

うまくいけば、VNC Viewerの画面にRaspberry Pi のデスクトップが表示され、操作できます。

いまいちなのは、「ShutDown」、または「Reboot」したときの動きですかね。(つなごうとがんばる、けなげなVNC Viewer)

 

リモートデスクトップで接続できれば、Raspberry Pi にさしているHDMIも不要になると思いきや、HDMIケーブルを抜いて起動するとエラーとなります。

次回はこの対処方法を。

外部機器接続(ファン)

ファン付きのCPUケースをおすすめしましたが、それは発熱したCPU(チップセットとかも)を冷やすためです。 おそらくは、ファンとケースに、何やら貼り付ける部品とセットで購入することが多いと思います。 ほんと、これは必須です。 ケースのデザインはお好みで構わないと思います。 ですが、ほんと、ファンがセット、もしくはつけられるものを! (ファンレスでケースが熱を逃がすものもあるようですが、試していません)

 


 


 

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自分が購入したケース、ファンセットの説明書には、ファンの配線がこう書いていました。(直訳日本語なので、意訳しています)

・ファンを高速回転させるなら マイナスは6ピン(Ground)、プラスは4ピン(5V power)

・ファンを低速回転させるなら マイナスは6ピン(Ground)、プラスは2ピン(3V3 power)

要は、電圧違いで常に回転させよう、ってことです。 Raspberry Pi の設定画面を眺めていたら、「CPU温度でファンをコントロール」できることを発見しましたので紹介します。 どれを選ぶかはお好み次第です。

 

1.設定画面までの道のり

右上の「ベリーマーク(?)」から、「設定」、「Raspberry Pi の設定」を選ぶ。

WS000011.JPG

2.「パフォーマンス」をクリック

WS000011.JPG

3.「ファン」を「有効」に

(初期状態では「無効」になっています)

WS000013.JPG

4.「GPIO」のピン番号とファンが回転し始める温度を設定

(自分はGPIO番号はそのまま、回転させる温度は60度にしています)

「OK」をクリック 促されませんが、再起動します

WS000014.JPG

配線はGPIOの図を基に行ってください。

頑張って負荷をかけ、CPU温度が設定値を超えるとファンが動き出し、設定温度より10度下がると止まります。

もっと簡単な負荷をかける方法として、「LXTerminal」で「yes」コマンドを実行してみてもよいです

Raspberry Pi の CPU温度

高負荷なことをさせると、CPU(や、チップセットとか)が発熱します。 精密電気機器なので仕方がありません。 コマンドでそのCPU温度を知ることができますので、その紹介。

 

1.ターミナルの起動

画面の上に、「LXTerminal」を起動します。 Windowsでいう、「コマンドプロンプト」。

WS000008.JPG

2.コマンドの実行

「LXTerminal」に

vcgencmd measure_temp

と入力して「Enter」。 「temp=」の後に、摂氏でCPU温度が表示されています。 下の絵では「40.9度」。普通です。

WS000009.JPG

3.負荷をかけてみる

お手軽なのが、「Web Browser」で「Youtube」をフルスクリーンで視聴。(ニュース見ました。これから、どんな世の中になることやら) 適当な動画をフルスクリーンで視聴、CPU温度をコマンドで表示すると、あっという間に55度。

WS000010.JPG

室温が低い(家の外は氷点下…)なので、発熱は抑えられていますが、そうでなければもっと温度は上がります。 CPU温度が上がれば、熱による暴走を防ぐためにCPUは性能が抑えられます。 逆に言えば、CPU温度を上げなければ性能が発揮できます。 ということで、おすすめしたファンの出番です。

これについては次回。

GPIOのピン番号

Raspberry Pi にて、USB接続以外の多くの外部機器(センサーやスイッチ、LEDなど)を接続する際に必須となるのが、GPIOです。

見た感じ、10個のピンが2列に並んでいるだけのものですが、それぞれのピンに意味があり、番号が振られています。

 

「ピンの番号」と、「GPIOの番号」が異なる点に注意が必要です。

リンク先のピン番号の絵は、印刷しておいて、目につくところに貼っておくとよいと思います。

著作権とかあると思うので、リンクを張っておきます)

 

GPIO