Raspberry Pi OS にOpenCVをインストール、Pythonから使用できるようにセットアップします。
Open CVは画像処理などを便利にしてくれるライブラリです。
1. パッケージ管理システム(apt)の最新化
以下コマンドをRaspberry Pi OS の「LXTerminal」で実行しておきます。
これは定期的に行ったほうがよいと思います。
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
※続行するか聞かれた場合は「Y」で続行しましょう
2. ライブラリをインストール
今回はOpenCVはpip3コマンドでインストールします。
OpenCVの公式ではないようですが、使えればいい、というレベルなので。
合わせて、依存ライブラリも一緒にインストールします。
以下コマンドをRaspberry Pi OS の「LXTerminal」で実行します。
pip3 install opencv-python sudo apt install libjasper1 sudo apt install libqtgui4 sudo apt install libqt4-test sudo apt install libatlas-base-dev
3. 動作確認
Pythonで簡単なプログラムを書いて、動作確認をします。
カメラを使用しますので、以前のこの記事を参考に、カメラのセットアップをしておいてください。
# -*- coding: utf-8 -*- # 日本語コメントをエラーとしないように、UTF-8で保存 # 使用するライブラリのインポート import cv2 as cv # カメラの設定 cap = cv.VideoCapture(0) cap.set(cv.CAP_PROP_FRAME_WIDTH, 640) cap.set(cv.CAP_PROP_FRAME_HEIGHT, 480) while True: # 撮影 ret, frame = cap.read() # 撮影画像を表示する cv.imshow('カメラ画像', frame) cv.waitKey(1)
うまくいくと、「カメラ画像」というタイトルのウィンドウが開き、カメラで撮影した画像が連続表示されます。
このプログラムは、WindowsからSSHで接続したVisualStudioCodeでは動作しません。
リモートデスクトップで接続したRaspberry Pi OSから実行しましょう。
また、1回目の実行でimportの行で例外が発生することもありますが、続けて実行すると成功します。(ちょっと不安定です)
プログラムの終了はVisualStudioCodeの「□」ボタン(または「Shift + F5」)で。