2行のディスプレイでは限界があり、大きなPCディスプレイも邪魔なので、GPIO接続の、格安(2000円未満)のディスプレイを購入してみました。さらにはタッチパッドでマウスもいらず。
1. 物品購入(GPIOの分岐)
多くの類似品が販売されていますが、GPIO接続の、3.5インチのLCDディスプレイであれば、ほとんどが互換品だと思います。
なお、GPIO接続するので、GPIOの分岐も、必要な方は購入したほうが良いです。
・GPIOの分岐(ディスプレイのみ接続するなら不要です)
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2. 物品購入(LCDディスプレイ)
LCDディスプレイです。
いろいろなサイズ、微妙な基盤が違う商品があるようですが、おそらく、3.5インチのGPIO接続、のものは、みんな一緒と思います。(未確認です。すみません)
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おそらく、これと同じものです。
3. Rapsberry Pi との接続
詳細は省きますが、GPIOピンの5Vの端子のある側に指すのみです。
番号でいうところの、1番ピン。
電源を切った状態で接続しましょう。
4. ドライバのインストール
GPIOで接続、電源を入れると、うまく接続できていればバックライトが光ります。
ただ、何も映らず、真っ白と思います。
ここで、必要なドライバをインストールしていきます。
すべて、LXTerminalにて行います。
3行目の「LCD35-show」ですが、接続しているディスプレイに合わせたものを実行します。
2行目を実行したところで、「LCD-show」フォルダの中を「ls」コマンドで一覧表示、あたりを付けて実行してみます。
実行すると、再起動されると思います。
git clone https://github.com/waveshare/LCD-show.git cd LCD-show/ ./LCD35-show
5. 画面の回転
LCDディスプレイに表示される向きを回転できます。
方法としては、「4.」で実行した3行目のコマンドに、角度を渡してあげるだけ。
これは、上下逆、180度回転させた状態です。
./LCD35-show 180
6. 画面解像度の変更
初期状態では、LCDディスプレイの解像度に合わせた「320 * 480」(縦 * 横)の、非常に小さな表示領域となっています。
当然、字は小さくなりますが、解像度はある程度変更可能です。
Raspberry Piの設定から行えるのですが、表示領域が狭いので、コマンドでの設定をおすすめします。
以下のコマンドで設定画面が開いたら、「2. Display Options」→「D1 Resolution」と進みます。
「1024 x 768」あたりが無難と思います。
sudo raspi-config
7. タッチの補正
ディスプレイをタッチした際の、カーソル位置の補正です。
画面解像度を変更した場合は必須です。
まずは、アプリケーションのインストール。
sudo apt-get install xinput-calibrator
インストール後、Raspberry Pi OS の「設定」メニューに「Calibrate Touchscreen」というアプリケーションが追加されています。
これを起動、画面に表示された赤い記号(標的のようなもの)をタッチします。LCDディスプレイです。ペンでのタッチをおすすめします。
4か所終わると、結果が表示されます。
「Section "InputClass"」の行から「EndSection」までをクリップボードにコピーします。
次に、以下のコマンドで設定ファイルを開き、先ほどの内容を貼り付けます。
2回目以降は、1行目のコマンドは不要です。
sudo mkdir /etc/X11/xorg.conf.d sudo nano /etc/X11/xorg.conf.d/99-calibration.conf